SSブログ

竜の胆 [天城万籟植物園]

リンドウ(竜胆/リンドウ科)が盛りでした。
リンドウといえば濃い紫色と思っていましたが、いろんな色があるもんですね。
根が竜胆瀉肝湯などの漢方薬にも使われています。
そうとう苦いらしいです。

マルハナバチの仲間でしょうか。近寄ってもぜんぜん気にするようすもなく、頭から潜り込んで蜜を集めてました。
しっかり脚に花粉をつけて、お役目も果たしてましたよ。


▲ていうか、全身花粉だらけ……


リンドウは宮沢賢治の作品にも登場します。

「ああ、りんどうの花が咲いている。もうすっかり秋だねえ。」カムパネルラが、窓の外を指さして云いました。
 線路のへりになったみじかい芝草の中に、月長石ででも刻まれたような、すばらしい紫のりんどうの花が咲いていました。

──「銀河鉄道の夜」



銀河鉄道の夜

銀河鉄道の夜

  • 作者: 宮沢 賢治
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2000/12
  • メディア: 単行本



<追記>
happyislandさんのブログ「種山ヶ原森林公園へ」「リンドウ」の記事におもしろい話がありました。
リンドウは、そのコップの底にたくさんの蜜をたたえ、越冬するマルハナバチの女王を誘い込む──というのです。
うちの写真のマルハナバチも、憑かれたように次々と蜜を集めてましたものね。
なるほどなあ、ちょっと感動しますね。


nice!(2)  トラックバック(2) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 2

トラックバック 2

赤くなりません旅立ちのとき ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。