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玉箒 [天城万籟植物園]

千鳥屋さんのブログ「ヒメハギ観察日誌」で見かけて、正体がわかりました。
コウヤボウキ(高野箒/キク科) 
名前は、高野山でこの茎を束ねて箒を作ったことに由来するそうです。高野山では商品になるようなもの(この場合、竹)を栽培することができなかったので、かわりにこれを利用したということ。
別名は、タイトルのタマボウキ(タマバハキ)

花をアップで見ると、ちょっと洋風な感じもしますが、「玉箒」は万葉集にも登場するんですねえ。

始春(はつはる)の初子(はつね)の今日の玉箒 手に執るからにゆらく玉の緒

──大伴家持(巻二十)     

「ゆらく玉の緒」というのは、邪気をはらうためにほうきにぶら下げた玉がゆれる様子です。

新訂 新訓・万葉集〈下〉

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  • 出版社/メーカー: 岩波書店
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