微妙に色違い [天城万籟植物園]
天城万籟植物園で見つけたゲンノショウコ(現の証拠/フウロソウ科)と思われる花です。(11月1日撮影)
先日、「拾いもの」という記事でご紹介したうちの庭のゲンノショウコと比べると、ややピンクがかっているように見えます。
園主さんによると、少し前まで濃い紅色のゲンノショウコが咲いていたそうです。
8月に咲いていたハクサンフウロ(▼下の写真。私は図鑑で調べてアサマフウロだと思ってましたが、園主さんによると八重のハクサンフウロだとのこと)の色にそっくりだったそうです。
同じ科なので、交じり合うことがあるのでしょうか?
ゲンノショウコは、はじけた果実の形がお神輿の屋根に似ていることから、別名ミコシグサと呼ばれるようになったそうです。
もうじきです [天城万籟植物園]
たまにはツボミの写真で、どんな花が咲くか、想像してみましょう。
もっとも、私もまだ見たことないのですが……
名前は下のほうにあります。
▲この仲間では、もっとも遅く開花するものらしいです。
▲ピンボケですみません。2本スッと立っているヤツです。
▲これじゃ、花の色はわかりませんね。
上から
タマアジサイ (ユキノシタ科)
ウバユリ(ユリ科)
キレンゲショウマ (ユキノシタ科)
山路の杜鵑草 [天城万籟植物園]
↑これは、読めないですよね。
「ヤマジノ──」まではなんとかなっても、その先が。
「──ホトトギス」と読むんだそうです。
せめて「不如帰」とか「時鳥」なら、なんとかなったのに!
ヤマジノホトトギス(ユリ科)
紫色の斑点が、鳥のホトトギスの胸の模様に似ていることからついた名前だそうです。
過去・現在・未来 [天城万籟植物園]
午後4時を過ぎた頃、ようやくユウスゲ(ユリ科)が開き始めました。
なんともいえず、淡く、繊細な黄色。
ユウスゲは、夕方開いて、朝にはしぼんでしまう一夜花です。
▼ここに、過去・現在・未来が同居しています。
ごまのはぐささんの「夕菅咲く」で、実生のユウスゲがご覧になれます。
百合根の味 [天城万籟植物園]
ヤマユリ(ユリ科)がたくさん咲いていました。
ところが、このユリが悩みのタネだというのです。
じつは、イノシシが百合根の味を知っていて、きれいに掘り返しては食べていくのだとか。
「へえ〜。
あ、それで、ところどころに犬がいるんですね」
と聞いたところ、それにはもっと悲しいわけが……。
▼りこうそうな犬でしょ。
たしかに多少はイノシシを牽制することにもなっているのでしょうが、むしろ人間の盗掘を防ぐということのほうが主眼なのだそうです。
なさけない話ですが。
たとえ犬にでも、見られていれば気がとがめるということなのでしょうか。凸(`_')
犬たちは必要不可欠だということでした。
rockyさんの「ゆり サムールのうすいピンク 深谷市」にトラックバックさせていただきます。
また趣のちがう、すてきなユリたちです。
イノシシがいなくて、よかったね!
ところで、百合根って、どんなユリのも食べられるんでしょうか?
詳しい方、お教えください。
↓
などと、のんきなことを書きましたが、同じユリ科のバイケイソウは有毒だそうですので、ご注意を!
ごまのはぐささんの「バイケイソウ」の記事をご覧ください。
鮮やかなもの [天城万籟植物園]
先月オレンジ色だったトチバニンジン(ウコギ科)の実が、こんな色に。
アサマフウロ(フウロソウ科)でしょうか。
フシグロセンノウ(ナデシコ科)
なんか、古布を思わせるような色ですね。
カワラナデシコ(ナデシコ科)
これも主役はカワラナデシコですが、いろんなものが写り込んでいます。この植物園のいいところかも。
黄色いのは、オトギリソウでしょうか。 オミナエシです。(ごまのはぐささんに感謝)
オオバギボウシの実の向こうには、キキョウが。
造形美 [天城万籟植物園]
腕のいい職人さんが細工したとしか思えない芸術品たち。
クガイソウ(ゴマノハグサ科)
オオバギボウシ(ユリ科)
ゴヨウツツジ(ツツジ科)
トチバニンジン(ウコギ科)
これ、ヤブカンゾウ(ユリ科)のツボミでしょうか?
↓
モントブレチア(アヤメ科)だろうと、ごまのはぐささんから教えていただきました。
姫檜扇水仙(ヒメヒオウギズイセン)という、色っぽい別名もあるようです。
う〜む、なんとなく色は似てましたが、形はずいぶん違いますね。
オモロイやつら [天城万籟植物園]
ふたたび、天城万籟植物園から──
ゴウソ(カヤツリグサ科)
久しぶりに、釣りに行きたくなりました。
リキュウバイ(バラ科)の実です。ユニークな形でしょ。
触ってみると、すごく堅いです。
右下隅にいるのはクツワムシ。どこにでもいるものと思っていましたが、最近めっきり数が減っているそうです。
「ガシャガシャ」という鳴き声が大きくて、うるさいくらいですが。
ハナイカダ(ミズキ科)
最初、落ちてきた実が葉っぱの上に乗っかったのかと思いました。
そうではなくて、葉の真ん中に実がなってます。
葉を筏に見立て、こういう名前がついたのだそうです。
うちの近くに「花いかだ」という宿がありますが、そちらは<水面に漂う花びらの連なり>を筏に見立てたところからきた名前だとのこと。
クジャクシダ(イノモトソウ科)の新芽
ハンゲショウ(ドクダミ科)
夏至から 11日目の「半夏生(はんげしょう)」ごろに葉の一部が白くなることから付いた名だとも、「半化粧」からきた名だとも言われているようです。
キキョウ(キキョウ科)ですが、これから咲こうとしているツボミがユーモラスですね。
野草園 [天城万籟植物園]
天城万籟植物園
こんな近くにこんなところがあるとは、知りませんでした。
園主さんとしばらくお話ししたのですが、ここの標高は400メートルくらいで、山野草が冬を越すのにちょうどいい気候だとおっしゃっていました。
レンゲショウマやキレンゲショウマの花期だということなのですが、惜しくもタイミングを逸してしまい、見ることができませんでした。
オカトラノオ(サクラソウ科)。花穂がまっすぐ立っているので、ごまのはぐささんがコメントで指摘されているように、イヌヌマトラノオでしょうか。
えっと……キョウガノコ(バラ科)だと思います。
札は立っているのですが、いろんなものが入り交じっているので、どれがどれやらわからない。すみません (^_^ゞ
近づけなくてわかりにくいのですが、黄色いのはクサレダマ(サクラソウ科)でしょう。ずいぶん気の毒な名前のようですが、そのいわれについては、ごまのはぐささんの「くされだま 草連玉 サクラソウ科」に興味深い記述がありますので、ぜひお読みください。
白いほうは、これですが──
ヒントをいただき、シモツケソウ(バラ科)の白花とわかりました。
この仲間でちょっと大柄なオニシモツケがごまのはぐささんの「鬼下野の花」で紹介されています。
これは、セミの抜け殻──って、それぐらい誰でもわかるか。
この花なんですけど、キンシバイ(オトギリソウ科)かな。
また、時季を変えて訪ねてみようと思います。